インプラント治療の流れ

インプラント治療の流れ

インプラント治療がどのように行われていくのかを簡単に概観して見ましょう。

まず、カウンセリングと診断が行われます。主に重点が置かれるのは、骨の量がインプラント治療に耐えられるかどうかという点です。 インプラントの成功率は10年経過で85%以上であり、外科手術の中でも極めて優秀ですが、 数少ない失敗はこの骨の量と密度をいい加減に扱ったことに起因しています。 ですから、レントゲンやCTスキャンによって得られたデータを基に、慎重に治療計画が決められます。 もちろん、その時点で歯周病にかかっていることが分かったら、手術の前に歯周病を完治させることが必要になります。 また、骨量が足りない場合は、骨の再生やエクステンドが行われて手術への準備が進められます。

そして手術になります。歯肉を切開して骨に穴を開け、チタンボルトを埋め込みます。現在主流になっている1回法では、 この時に義歯の土台まで形成します。以前は人工歯根と土台を分けて手術する2回法が主流でした。手術が終了したら、 ボルトと骨が一体化するのを待つことになります。この作用をオッセオインテグレーションといいます。 期間は下顎で3ヶ月、上顎で6ヶ月が目安となります。この間、義歯は取り付けませんが、生活に不便なので仮歯を使用する場合がほとんどです。

ボルトが骨と一体化したら、最終的な義歯をつけて治療は終了です。 ただ、またインプラントが歯周病によって失われる危険性があるので、数ヶ月に一度、治療した医院にメンテナンスに行くことが必要です。