即時負荷インプラントとは?
即時荷重インプラントとは、その名前の通りインプラント手術の後すぐに荷重をかけること、またそれが可能なインプラントの状態を指します。
インプラント手術は顎の骨に穴を開け、チタンボルトを埋め込みます。通常の場合、 その後数ヶ月はオッセオインテグレーションが進行している期間として荷重をかけません。
人間の物を噛む筋肉は非常に発達しており、その大きな力が歯とそれを支える骨にかかります。 それでインプラント手術直後からこの負荷を受けるとオッセオインテグレーションの妨げになってしまうのです。
しかし、ある一定の条件を満たしている場合、すぐに仮歯をインプラントに装着して荷重をかけることが可能です。 その条件とは、骨が豊富にあり、密度も十分に高いこと。そしてチタンボルトを入れたときに一定のトルク力を越える支持力を示していることです。
チタンと生体の親和性を発見したスウェーデンのブローネマルク教授は、こうした条件化では繰り返し荷重がかかってもオッセオインテグレーションが 進行することも発見したのです。この場合、インプラント手術のために来院した人は、仮歯を外し、インプラントの手術を行い、 その直後にインプラントに結合した仮歯を得ることができるのです。病院に入るときはブリッジ、出るときはインプラントの歯…なんてことも可能なのです。 実際に即時荷重インプラントを経験した患者さんの中には、そのあまりの心地良さに涙する人もいるそうです。